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《4PLA-Bear》
Project of Plastic Product Production
2025
《4PLA-Bear》
Project of Plastic Product Production
2025
本作品は、木彫りの熊を3Dスキャンし、廃棄ペットボトルから再生成させた4つのプロダクトである。
中空状態の3Dモデルにシンボリックな飲み口をつけることで、素材とモチーフを連想させる新たな容器を作り出した。一見すると、この4つのプロダクトは全て同じように見えるが、それぞれ異なる厚みで造形している。光を受けた時の表情、飲み口に息を吹きかけ容器を共振させた時の音高。作品と触れ合うことで、その微細な違いを捉えることができる。
観察すること、あるいは相手を思いやるように接することで、たとえ複製品であったとしてもささやかな「オリジナリティ」を発見できることがある。もしかするとそれは、制作者や使用者による思い込みかもしれないし、後から付いた何かの痕跡かもしれない。しかし、多くの「モノ」が溢れる現代社会だからこそ、一つ一つの作られた/デザインされた「モノ」との新しい向き合い方が求められるのではないだろうか。これは、複製芸術時代を生きる私たちに向けて、「ヒト」だけではなく「モノ」にも多様性があることを示す試みである。
「Project of Plastic Product Production」ステートメント(宮本一行)
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